本物の建築家

建物などを設計するプロを建築家と言いますが、自分が住んできる街を設計するときは、自分の好きな場所、落ち着く場所や気持ちの良い場所などを発見することが大切であり、そこから具体的に形や長さを与えていくと良いでしょう。

そこから素材を選び、光と風の取込み方、土と意志との関係などを考えながら作り上げ、気持ちの良い街並みを作るのが、建築の仕事なのです。

ある人が、本物の建築家になりたいのであれば、いいものだけを見続けたほうが、建築家として成長できるし、悪いものを見たときに一瞬で見破ることが出来るようになる、と言われるわけですが、良いとか悪いとかは人によって感じ方は違うものです。

そもそも、絶対的な基準はあるのか疑問を感じてしまうのですが、そのことだけに囚われてしまうと、自分にとって何が大切なのかを見失ってしまいます。

今の時代は、いろいろな物が大量にコピーされており、本物か偽物かを見極めるのも難しいですが、これは建築も例外ではないのです。

明治以降の日本は、ヨーロッパの建築を真似するところから始まりましたので、ヨーロッパの古い建物を見ていると、昔の日本に遡ったかのような感覚になりますし、当時の建物に似ていると感じてしまうこともありますが、明治時代に立てられた建築が、日本の伝統的で本物だと思っている人もいるので恐ろしいです。

変な建築

休日に街を散歩していると、変わった建築を発見する事もあるのですが、それは明らかに周囲の建築とはことなり、目立っているという事になる理由ですが、例えば城の形をした建物や、動物の形をした建物など、今の時代に登場すれば、当然なにかが変だと感じます。

建築が生まれた風土や時代、そして文化を無視したような建物は、誰が見ても目立ちますが、それは一時的な話題作りにしか過ぎなく、時間が立てば飽きられてしまいます。

その他には、さして印象に残らない建築でして、周りに同じような建物が連なっており、何も感じない建築は、あなたに取って大切な建物に成ることはないと思います。

このような建物が好きだと思ってしまう人は、建物時代に何かしらが欠けているかもしれませんし、反対に日常的に見かけるデザインの建物を見て、何かがおかしいと思った場合、きっと建築に対する判断は、他の人よりも優れていると思われます。

日常の半分を過ごす家になると思いますので、すぐに飽きてしまうような建築は良いとは思えませんので、一目見て良いと思った建物は、なんど見ても飽きなければ、あなたにとって大切な建物であると思います。