生きる希望を与える建築

大学生として建築科に通っていた時から数えて、35年の月日が流れているのですが、これまでの自分を振り返ってみると、我ながらよくやってきたと思ってしまいます。

何年も続けて同じ仕事をしていると、何度も大小の壁にぶち当たるわけですが、建築でも同じで、試行錯誤したり、迷ってみたり、苦しい中でも足掻きながら建築を生み出していましたが、幸せだと思えることも幾つかありました。

若かった自分と、今の自分を比較すると、建築に対する考え方も大きく変わったと思いますが、私が大学生の時代は、建築家になりたいなんてアナクロニズムと考えられており、建築家の時代は終わったと言うのが定説ともなっていました。

そんな逆風に立ち向かうのは、勇気がいることですし、精神的に辛いこともありますので、当時同級生だった建築家を志望者は、その道を諦めて挫折した人も少なくはありません。

その時から、なぜ建築家を目標にすることが悪いことのように言われるのか、理解できなかったですし、多くの大人たちに悲観的な言葉を浴びせられた事もあります。

建築の仕事は周囲に誇れる職業だと思っており、人々の生活に輪郭を与え、更には生きる希望を与えること出来るものですから、どんな時代であってもその点において変わる事がありません。

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建築の耐久性や強度

建築は数千年も前の古代から継承してきたものですから、長期にわたって残るものだと言えるので、建築は私たちの生活に根付いており、必要不可欠なものだとも言えます。

しかし、建物時代を取り上げてみると、長くは立っていられるもので50年となりその後は取り壊されるのが一般的となっており、100年に渡って建ち続けている建築は予想以上に少ないです。

建築における機能を「用」とし、建築の強さを「耐久性や強度」、「美」は表現の美しさ、と言うように考えられているのですが、日本の建築は強さに関してはどの国よりも優っていると思います。

地震大国である日本は、地震の衝撃に与えられる建築にしなければならないという課題から、様々な努力をしてきましたし、耐震性に優れた家が次々と生み出されています。

関東大震災があってから、日本ではデザインというよりも、まずは地震に耐えられるような建築の構造を考えなくてはならないと思い、現在まで研究を重ねているのですが、最近では地震が起こった直後に、自宅を中に浮かせて、揺れから逃れる建物まで出てきています。

災害の恐れを知っている人からすると、耐震性に優れていない建築には興味を持たないように、いつ大地震がおきるか分からない状況だからこそ、日本に置いては機能を重視しているのかもしれません。